杏仁豆腐をつくろう 第6回
     始めに 
     今まで、美味しい杏仁豆腐をつくるために、アーモンドエッセンスに始
    まり、本物の杏仁を使ったものまで、いろいろ試
    行錯誤してきました。最近は杏仁豆腐をつくるのも手慣れたものになっ
    てきましたが、ここのところちゃんと分量を量ってつくっていなかったりす
    るので、ちゃんと分量を量って、写真も撮ってまとめてみることにしました。
    
    材料
    
      -  杏仁 50g
	
	    
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	      これがいつも使っている、杏仁です。いつも中華街の某店で買っています。 | 
	    
	
       -  寒天 1本
	
	    
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	      いつも使っている信州屋の寒天です。粉末の溶けやすい寒天とか売っていますが、私はいつもこれを使っています。以前粉末の寒天も買ってきたのですが、配分がわからないため、失敗しそうで未だに使っていません。口当たりを良くするため、ゼリーを使ってもいいかもしれません。 
		この寒天は、パッケージをみると600ccの水用と書いてあります。ここに書かれている分量だとその倍近い水分があるのですが、このくらいにしておくとかなり柔らかいものができておすすめです。
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       -  水 750cc
	
	  -  杏仁を溶かすのに200cc
	  
 -  寒天を溶かすのに300cc
	  
 -  シロップをつくるのに 250cc
	
 
       -  牛乳 400cc
	
	  -  杏仁を溶かすのに200cc
	  
 -  そのまま混ぜるのに200cc
	
 
       -  生クリーム 200cc
      
 -  砂糖 50g
      
 -  氷砂糖 60g
      
 -  フルーツ (ミカン缶など)
    
 
    そのほかあると便利なもの
    
      -  ガーゼ (杏仁を濾すのに使います)
      
 -  ふるいみたいなもの (固まってしまった寒天を取り除くのに使います)
    
 
     作り方 
    
    
        
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          寒天はあらかじめ適当な水で戻しておきます。適当に柔らかくなるまでつけておけば、問題ないと思うのですが、そこそこ長い時間つけておいた方が、後で溶かしやすくなります。 | 
        
    
    
    
        
           
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          杏仁50gと水200ccをミキサーにいれ、かき混ぜます。10秒もすると杏仁が粉々になり、水が真っ白になります。ミキシングしたものを、ガーゼを使ってこしながらボールに移しかえます。その後、濾しカスをミキサーに戻して、今度は牛乳200ccを入れて、もう一度ミキシングします。これも、ガーゼを使ってボールにいれます。本当は、水と牛乳を同時にやってもいいと思うのですが、わが家のミキサーには同時に入りません。そのため別々にやっているだけです。 
	    この時注意してほしいのは、長時間ミキシングすると濾しカスが非常に細かくなるため、ガーゼを通り抜けてしまうことがあります。濾しカスが入ってしまうと、杏仁風味は増すのですが、非常に口当たりが悪くなります。これは一晩寝かせることで多少紛らわすことができるのですが、できるだけ濾しカスが入らないように注意してください。 
	    この濾した水と牛乳の混ぜ物の中に、更に牛乳200cc、生クリーム200ccを入れて、軽く混ぜておきます。
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          鍋に水300ccを入れ、水で戻した寒天を良く絞って、ちぎって入れます。その後、本当に弱火で、かつ、常にかき混ぜながら軽く沸騰させます。寒天は非常に焦げやすいので注意してください。沸騰して、寒天が溶けたら、まず砂糖50gを鍋に入れ、溶かします。 
	    その後、先ほどつくった杏仁を溶かしたものをゆっくり入れていきます。水の量に対して、杏仁を溶かした牛乳の方が分量が多く、温度も低いため、急激に入れると寒天が固まってしまいます。ゆっくり時間をかけて入れるのがコツです。それでも結構な量の寒天が固まってしまいます。 | 
	
    
  
    
        
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          すべていれ終わったら、ふるい等で固まってしまった寒天を取り除きます。 | 
	
    
   
    
        
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          後は、型にいれてあら熱をとったあと、冷蔵庫で冷やします。 | 
	
    
     シロップの作り方 
    
        
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          小さい鍋に、氷砂糖60gと水250ccを入れゆっくりと沸騰させます。そんなに沸騰させなくても、氷砂糖は溶けるのでゆっくりやりましょう。私はあまり甘すぎないのが好きなのでこの量ですが、甘いシロップが好きな人は、もう少し氷砂糖を多くしても良いかもしれません。 氷砂糖が溶けたら、あら熱をとり冷蔵庫で冷やします。 | 
	
    
    
     完成 
    
        
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          冷えて固まったら、器に適量の杏仁豆腐をのせて、フルーツを添え、シロップをかければ完成です。 | 
	
    
     評価 
     今回の杏仁豆腐はとにかく柔らかく、口のなかにいれると溶けてしまいます。このくらいの固さに仕上がると最高です。杏仁風味もいい感じで効いていますし、非常に美味しいです。今回はシロップがあまり甘くないので、甘いものが苦手な人も結構いけるんじゃないでしょうか。
     ちょっと失敗したのは、冷やしているときに、牛乳部分と水(?)が分離してしまっていたことです。あまり味には関係ないとは思います(そう信じたい)が、分離したのが今回はじめてなので、気になると言えば気になります。今後分離しないように気をつけないといけませんね。
     美味しく食べるコツ 
     アーモンドエッセンスを使ったときはダメですが、本物の杏仁を使った杏仁豆腐は、一晩寝かせるとかなり味が良くなるというか、まとまった味になります。もしつくったら一度一晩寝かせてみてください。
    
    
    
      Yukinori Maeda
      $Date: 2000/05/06 09:21:31 $