本物を杏仁をつかって杏仁豆腐をつくってみよう

始めに

先日、中華街でとうとう 杏仁をGetしました。それからしばらく忙しい日が続き、全くつくるこ とができなかったのですが、とうとう本物の杏仁豆腐の作成にチャレンジし ました。

しかしながら、本物の杏仁を使って杏仁豆腐をつくるのははじめてで、 どのようにしてつくっていっていいのかさっぱりわかりません。そこで、 どっちの料理ショー の杏仁豆腐の回を参考に、見よう見まねでつくってみました。

材料

作り方

picture00001 77694byte これが購入した杏仁です。杏仁には北杏と南杏があるのですが、実はこれがどちらかわかりません。とりあえず一粒食べてみると、ほどよい杏仁の香りがしますが、めちゃめちゃ杏仁臭いという感じではありません。でも、これはこのまま食べる物じゃないでしょう。^^;
picture00002 59942byte 実は、うちには秤というものがなく、いったいどれだけの量入れていいのかがさっぱりわかりませんでした。なので、とりあえず袋のうち半分弱を使ってみることにしました。
picture00004 69998byte picture00005 67012byte これを水200ccとともに、ミキサーにかけます。どっちの料理ショーではもっと水が多かったのですが、うちのミキサーではこれが限界です。^^;
picture00006 53260byte これがミキシングしたあとのもの。乳白色のドロッとした液体になっています。
picture00007 60564byte picture00008 65904byte これを濾します。うちでは余っていたガーゼで濾しました。
picture00010 73130byte 濾したあとのかす。何かに使えるんでしょうか?
picture00011 48256byte これが濾したあとの液体。見掛けは牛乳みたいですが、杏仁のいいにおいがします。これはすばらしいものができそうな予感。
picture00013 74094byte picture00012 77454byte さて、ここからはいつもの杏仁豆腐の作り方といっしょです。寒天はいつも使っている、信州産のものを使いました。まず、寒天を水でふやかしておき、柔らかくしておきます。
picture00015 91612byte 鍋に400ccの水を沸騰させ、良く絞った寒天をちぎって入れます。そして弱火で煮とかします。とかしている途中で、砂糖を入れます。
picture00017 83892byte この間に、乳製品側を調合します。エバミルク一缶と生クリームを先ほど濾した杏仁の中にいれて混ぜます。ちょっと薄めが良ければ、牛乳でも良いでしょう。
picture00021 44736byte 寒天が煮とけたら、杏仁水と乳製品を混ぜたものをゆっくり入れていきます。急激に冷たいものを入れると、寒天が固まってしまうので、ちょっと強火にして、手早くかき混ぜながらゆっくりいれるのがコツです。
picture00022 121086byte picture00023 55728byte すべて混ぜ終わったら、これも濾します。私はいつも使っている裏ごし器を使いました。ただし、残りかすとして寒天が残り、水洗いするときに固まってしまうので、洗うのが結構大変です。^^;
picture00025 49222byte 固めるために器に移し、あら熱を取ります。冷めてきたら冷蔵庫で冷やして固めます。
picture00026 49562byte picture00027 45218byte 冷やして固まったら、氷砂糖でつくったシロップをかけて完成です。フルーツをつけても良いでしょう。

評価

さて、食べてみると…。ん? 杏仁の香りがあまりしないぞ? どうやら杏 仁の分量が余りに少なすぎたんでしょう。しかし、全くないと言うわけでは なく、なんというかアーモンドのような油臭いような風味がします。ただし、 柔らかさは抜群で、口のなかでとろけるような柔らかさがあります。

今回の杏仁豆腐を総合的に評価すると、やはり失敗でしょう。これはこ れで美味しいのですが、杏仁豆腐という観点でみるとダメです。どちらかと 言えばこれも牛乳プリンの部類に入ってしまいます。

次回への課題

今回の問題点は一言、杏仁の量が少なかった。これにつきます。ただ、 杏仁の量を増やしてやればいいかというと、そうでもないような気がします。

まず、杏仁と水をミキサーで混ぜるときに、水を200ccにしました。これ が少なかったのかもしれません。この辺りは詳しいわけではないのですが、 一定の水に溶ける(溶けるわけじゃないと思うけど)杏仁の量というのは、決 まっていそうで、あのとき、水をもっと増やせば水に溶ける杏仁の量が増え、 もうちょっと杏仁風味が出たのかも知れません。

しかし、これはただ憶測に過ぎず、本当に杏仁の量が少なかっただけな のかもしれません。

現在残っている杏仁は一袋半。つまり、今回と同じ量だけ杏仁を使い、 水を多くする方法と、杏仁の量を多くする方法と二種類の方法で実験ができ ます。とりあえず次回は、残りの半袋の杏仁で、水の量を多くしてつくって みたいと思います。

次の日…

この杏仁豆腐はみてもわかる通り、大量にあり、二人で食べるにはとて も一日では食べられない。そこで、次の日に食べることになった。丁度この 時は咳がひどく、残っていた杏仁豆腐をすべて食べることになったのだが…

ところが、昨日食べた味と全然違う。杏仁の風味がかなり効いているの だ。始めは、ちょっと体調が悪いので、自分の味覚がおかしかったのかとも 思ったのだが、うちの嫁さんも同じことを言う。正直言って、杏仁豆腐とし てはかなりいい線になっているのではないかと思うが、ちょっと柔らかさが 少なくなっている。

つまりだ、杏仁豆腐は一日寝かすとその分ちょっと固くなる(固くなると いうとちょっと語弊があるかもしれない)が、風味が増すのかもしれない。 次回この辺りも調べてみることにしよう。

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Yukinori Maeda
$Date: 1999/12/19 05:32:58 $